砂糖とは
ショ糖(蔗糖・スクロース)を主成分とする、甘味を持つ結晶体。
砂糖の原料
砂糖の原料はショ糖成分を多く含んだ植物であり、主として
- サトウキビ(甘蔗)
- ビート(甜菜・テンサイ・サトウダイコン)
- カエデ(メープル)
- ココナッツ(ヤシ)
- スイートソルガム(イネ)
などがある。主な原料として用いられているのはサトウキビ(甘蔗)とビート(甜菜)の2つ。世界的にはサトウキビ7:ビート3の割合だが、日本国内ではサトウキビ3:ビート7の割合となっている。
サトウキビ(甘蔗)
熱帯・亜熱帯の高温多湿地帯で主に栽培。世界ではアメリカ、ブラジル、タイ、インド、南アフリカなどで、日本国内では鹿児島、沖縄などで栽培されている。
ビート(甜菜・サトウダイコン)
亜寒帯・寒帯で主に栽培。世界ではEU、ロシア、ウクライナ、アメリカなどで、日本国内では北海道のみで栽培されている。世界的に見ると生産量はサトウキビに比べて減少傾向。
カエデ(メープル)
カナダ、アメリカ北部で森林を形成するカエデから樹液(糖液)を採取し、その樹液を濃縮加工することでシロップ(メープルシロップ)ができる。さらにメープルシロップ加工することで、固形化(メープルキャンディ)、ペースト・クリーム状(メープルバター・クリーム)ができる。
ココナッツ(ヤシ)
インド、マレーシア、インドネシアなどに自生しているココヤシやサトウヤシの汁液などを採取し、濃縮することでヤシ糖を製造する。ココナッツシュガー、パームシュガーと呼ばれる。
スイートソルガム(イネ)
アフリカやインドなどで栽培されている、サトウモロコシとも呼ばれるイネ科の植物。ショ糖を多く含むが、砂糖(結晶)として効率的に取り出すのは難しいとされているが、近年(2020年)の研究では、高濃度のショ糖を含有する「砂糖イネ」の開発が注目を集めている(参考リンク:名古屋大学生物機能開発利用研究センター「⾼純度の砂糖を⽣産する「砂糖イネ」の開発に成功」)
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