2025年9月29日に製糖最大手DM三井製糖ホールディングス(HD)は、砂糖の出荷価格を2025年11月4日売上分から精製糖(業務用)1キログラムあたり約8円(約3%程度)、ビート糖(業務用)1キログラムあたり約5円(約2%程度)引き下げると特約店などに通知した。小袋製品は精製糖・ビート糖共に据え置きとなる。値下げ理由は原料費の下落や、為替動向をもとにコストが下がった分を反映したもの。砂糖価格の値下げは2018年以来7年ぶりとなる。なお、2021年から2023年の間で3年連続かつ通算8度値上げをしており、2021年初から1キログラムあたり63円(約30%)の値上げしていた。
2025年10月1日から各食料品が一斉に値上げするタイミングで、砂糖の値下げは不思議な感じだが、そういうこともあるのだろう。為替レートもそんなに円高に戻している感じでもない(2025年9月29日末時点で148円くらい)ので、原料費である粗糖価格や原油価格の影響の方が強いのかもしれない。
(追記)
粗糖価格の指標であるニューヨーク粗糖先物が、2024年9月頃の約24セント(1ポンドあたり)から現在の16セント台の安値圏で推移していることや、ブラジルやインドなどの主要産国の豊作予想などが主な要因であるよう。
その動向を踏まえ、農林水産省が定める輸入粗糖の売戻価格は、2025年は4~6月、7~9月に続き10~12月で約3円90銭(1キロあたり)ほど引き下げられたことで、3四半期連続で計15円60銭ほど引き下げられており、それらを今回の値下げに反映した形のようだ。
【7年ぶり】DM三井製糖HD、2025年11月4日から砂糖約3%(約8円)値下げ。2018年以来7年ぶりの値下げ【日本】
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