2021年6月30日、製糖最大手のDM三井製糖ホールディングス(HD)傘下の2社は、砂糖の出荷価格を7月15日から1キログラム6円(約3%)引き上げると特約店などに通知。原料糖(粗糖)の輸入価格上昇を価格に転嫁。砂糖の値上げは2021年1月以来で、年に2回の値上げは5年ぶりとなる。
前回の値上げは2021年1月28日、三井製糖が3月1日から1キログラム5円(2~3%)引き上げると通知。前回の値上げ(2017年3月)から約4年ぶり。主な理由は原料糖(粗糖)が3年9か月ぶりに高値更新(約16セント)したため。最大生産国のブラジルでは原油価格の上昇を受けて、バイオエタノールの増産による砂糖の減産。生産2位のインドでは新型コロナウイルスの影響で輸出が停滞、タイでは天候不順による供給量減により、20年4月の9.21セントから21年1月には一時16.75セントの高値を付けた。
DM三井製糖ホールディングスは、2021年4月1日に三井製糖と大日本明治製糖と経営統合し発足。国内シェア4割、業界1位の最大手の製糖企業。
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