「砂糖の世界史」読書メモ1

「砂糖の世界史」(川北稔 岩波ジュニア新書 1996年)の読書メモ。読んでいて印象に残った事柄に関するメモ。

プロローグ 砂糖のふしぎ

  • 著者の子供時代(太平洋戦争の終戦前後)の思い出。砂糖きびを夜店で買い、「しがむ」(chewing チューイング、噛みながら吸う)という関西圏(?)の文化。
  • 一昔前は、砂糖消費量イコール生活水準のバロメータだった。
  • 砂糖は「世界商品」のひとつ。「世界商品」とは、16世紀以降の近代初期の世界で広く取引されてきた商品。世界のどこでも求められる商品。プランテーションと奴隷貿易。
  • 砂糖の多くの用途と意味の変遷。

第1章 ヨーロッパの砂糖はどこから来たのか

  • この章はサトウキビの旅と題して、砂糖の発祥から近代にいたるまでの歴史について。
  • 砂糖以前の甘味→甘茶、ハチミツ(ヨーロッパ)、カエデ糖(カナダ)、竹の砂糖
  • ビート(砂糖大根・甜菜)は19世紀から、それまでは、サトウキビ(甘蔗)の時代。
  • 日本へは1609年に中国福建省から奄美大島に伝わったとされる。
  • ヨーロッパ人と砂糖の出会い。紀元前4世紀のアレクサンドロス大王の北インド遠征時に「蜂が作った蜜ではない、固い蜜」という記録。
  • 広く伝播したのは、イスラム教徒の手(西方への支配)によって。その後、十字軍を経てキリスト教、ポルトガルの大航海時代を経てカリブ海のプランテーションと奴隷貿易。
  • コロンブスの二回目の航海で、サトウキビの苗を持ち込んでいた。
  • 「砂糖ある所に奴隷あり」byエリック・ウィリアムズ

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