中国の製糖会社

 中国は砂糖の生産量世界第4位(2021年時点で約1030万トン)で、消費量も世界第3位(2021年時点で約1580万トン)。中国の北部では甜菜(ビート)、南部ではサトウキビを栽培している。国内での製糖は約9割がサトウキビで残りは甜菜糖(ビート糖)となっている。

COFCO Sugar(コフコ・シュガー、中糧糖業遼寧)

 中国国有企業で食糧・穀物大手であるコフコ・グループ(中糧集団有限公司)傘下の製糖会社で1993年に設立し、年間で150万トン規模の砂糖を生産している。上海市場に上場(コード:600737.SH)している。2019年には三井製糖(現:DM三井製糖)が出資比率約20%(22億円)を出資し、持分法適用関連会社とし、営口北方糖業有限公司(北方糖業)との3社で業務提携をしている。
 2020年の売上高は約210億元(約33億ドル)。 

BoTian Sugar Company(ボウテン・シュガー)

 イギリスのBritish Sugar(ブリティッシュ・シュガー)が設立した合弁会社。黒龍江省、河北省、内モンゴル自治区などに工場を持つ。和英博糖業集団。

ミトポン(Mitr Phol)

 タイの製糖会社。中国国内では東亜糖業集団として、広西チワン族自治区に製糖工場を7つ持っている。

Taikoo Sugar(太古糖、タイクー・シュガー)

 1881年に香港に本社を設立。かつてはTaikoo Sugar Refinery(TSR)として製糖事業も行っていたが、1970年頃に終了し、現在は「タイクーシュガー」ブランドとして、砂糖の輸出事業を専門としている。主に香港・中国本土の他に東南アジア・中東・北米などに輸出している。
 2013年に日本の住友商事、韓国の製糖大手TSコーポレーションと合弁会社も設立している。

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