スイスの製糖会社

 スイスではてんさい糖(ビート糖)を生産している。スイス国内に存在する製糖会社は1社だけで、国内に2つの製糖工場(アーベルク、フラウエンフェルト)がある。直近数年間の生産量は約25万~30万トンの間で推移していて、国内の砂糖需給をほぼ自国で賄っている。その他、スイス生産の砂糖の最大の顧客はレッドブルで生産量の約25%(約6.5万トン)を購入しているのと、スイスのチョコレート業界全体で生産量の約30%(約8万トン)を購入しているため、スイスの砂糖の約半分がエナジードリンクととチョコレートに使われていることになる。
 余談だがレッドブルに使われている砂糖類(砂糖、ショ糖)はてんさい糖由来であるとHPにも記載されており、100mlあたり11gの砂糖類が使われている。

Schweizer Zucker AG(SZA)

 スイスで唯一の製糖会社で1899年にアーベルク(Aarberg)製糖工場の操業と共に創業した後、1963年にフラウエンフェルト(Frauenfeld)し、2014年に現在の社名になった。ちなみにドイツ語でSchweizer(スイス)、Zucker(砂糖)の意味。OTC-Xに上場している(valor: 240058)。2021年の砂糖の生産量は約22.9万トンで、売上高は約2.18億スイスフラン(2.27億ドル)。

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