2022年6月10日、製糖大手の日新製糖と伊藤忠製糖が2023年1月を目途に経営統合することを発表した。日新製糖が伊藤忠製糖を株式交換により完全子会社化する形となる。これにより、両社の連結売上高が約770億円(日新製糖:460億円、伊藤忠製糖:310億円、2022年3月実績)となり、日本甜菜製糖の584億円を抜き、業界最大手のDM三井製糖HDの連結売上高1478億円(2022年3月実績)に次ぐ第2位の規模となる。
【参考】日新製糖・伊藤忠製糖 来年1月 経営統合へ 連結売上 業界第2位に 業界再編の動き活発化(食品新聞)
2021年のDM三井製糖HDの経営統合では三井物産(三井製糖)と三菱商事(大日本明治製糖)の、商社の枠を超えた製糖部門での経営統合だったが、今回は住友商事(日新製糖)と伊藤忠商事(伊藤忠製糖)の製糖部門の経営統合で、かなりインパクトが大きい。製糖株的には、業界再編はなんとなくありそうだなあという感じはあったし、残存者利益が高まるのでこういう変動は良いと思う反面、その他の東洋精糖(丸紅)、フジ日本精糖(双日)、塩水港精糖(三菱商事)などが今後どういう動きをしていくのかが注目ポイント。
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