ベトナムの製糖業界のニュースがたまたま目に入ったので、まとめてみた。
目に入ったニュースというのは、2021年にベトナム商工省がタイ産の砂糖に対してAD(アンチダンピング)課税をするというニュース。要するに自国の砂糖の価格よりも、タイから輸入した砂糖の方が低価格のため、国内の産業に被害を与えているから関税をかけるという内容。この動きにより、ベトナム国内の製糖株の株価が3月くらいから上昇傾向にあるみたい。正確な内容は追えてないけど、2月頃にAD課税を行うという発表があって、6月に正式決定という流れのようです。(参考リンク「タイ産砂糖に対するアンチダンピング関税を暫定発動(ベトナム)」 alic)
そんな流れでベトナム国内の製糖株を調べてまとめてみた。情報量に差があるのはベトナム語が分からないためなので、ご承知置きください。
①ラムソン製糖(LSS ホーチミン証券取引所)
会社サイト(ベトナム語・英語)。略称は「LASUCO JSC」(英語名 LAM SON SUGAR JOINT STOCK CORPORATION /ベトナム語名 CONG TY CO PHAN MIA DUONG LAM SON)
2008年上場。主力事業は砂糖、アルコール飲料など。
②タインタインコン・ビエンホア製糖(SBT ホーチミン証券取引所)
会社サイト(ベトナム語・英語)。略称は「TTC Sugar」(英語名 THANH THANH CONG – BIEN HOA JOINT STOCK COMPANY/ベトナム語名 CONG TY CO PHAN THANH THANH CONG – BIEN HOA)
2008年上場。主力事業は砂糖、サトウキビ栽培、サトウキビの残材を活用した発電事業など。ベトナム国内の最大手の製糖企業で国内シェアの4割を占めており、2018年からはアメリカに砂糖を輸出を始めたり、ラオスに現地法人を設立するなど、海外への展開も意欲的。
③ソンラ製糖(SLS ハノイ証券取引所)
会社サイト(ベトナム語・英語)。略称は「SLS」(英語名 Son La Sugar Joint Stock Company/ベトナム語名 Cong ty co phan Mia duong Son La)
2012年上場。主力事業は砂糖製造、アルコール製造など。
④クアンガイ製糖(QNS UPCoM)※未上場だが取引可能
会社サイト(ベトナム語・英語)。略称は「QNS」(英語名 QUANG NGAI SUGAR JOINT STOCK COMPANY/ベトナム語名 CONG TY CO PHAN DUONG QUANG NGAI)
2016年上場(取引可能)。主力事業は豆乳、砂糖などで、地場の豆乳最大手企業でもある。豆乳ブランド「ビナソイ(Vinasoy)」が有名で、日本や中国にも2021年6月から豆乳製品「ファミ(Fami)」の販売を開始した。
⑤コントゥム製糖(KTS ハノイ証券取引所)
会社サイト(ベトナム語・英語)。略称は「KTS」(英語名 KONTUM SUGAR JOINT STOCK COMPANY/ベトナム語名 CONG TY CO PHAN DUONG KON TUM)
2010年上場。主力事業はサトウキビ栽培、砂糖など。
⑥ニンホア製糖(NHS 上場廃止)
略称は「KTS」(英語名 NINH HOA SUGAR JOINT STOCK COMPANY/ベトナム語名 CONG TY CO PHAN DUONG NINH HOA)
2010年上場、2015年上場廃止。主力事業は砂糖、サトウキビ買収など。
⑦カインホア製糖有限会社(KSCVN 上場廃止)※子会社化
前身は1995年に設立されたカインホア製糖工場で、2007年から会社形態になり、2017年に地場の乳製品製造最大手「ビナミルク」(VNM Vinamilk)が約1兆VND(約49億円)で65%の株式を取得。子会社化に伴い「ベトナム製糖株式会社(Vietsugar)」に名称を変更した。主な商品は地域で栽培されたサトウキビを用いた砂糖と黒糖。
コメント