カンボジアの製糖会社

 カンボジアでの製糖会社は情報が断片的でよく分からない。国の位置としてはベトナムとタイに挟まれている形。サトウキビのプランテーションが盛んみたいで、2011年頃から中国資本のRui Feng社とその関連会社、プノンペンシュガーなどがコンセッション(国や自治体が土地や施設を所有した状態で運営権を民間企業に売却)方式でサトウキビの栽培から製糖までを手掛けていたようだが、地域住民と土地・資源に関する何らかのトラブルがあったようで、今はおそらく撤退しているようだ。2022年6月にはベトナムの製糖大手タインタインコン・ビエンホア(TTCシュガー)がカンボジアで製糖事業を行っているインド企業を買収したらしいという記事もあったが、有料で全文読めずに詳細(インドの製糖会社名など)は不明。

コンポン・スプー・パームシュガー(Kampong Speu Palm Sugar)

 サトウヤシ(砂糖椰子)の樹液を精製してパームシュガー(ヤシ糖)を伝統的な手法で作られている。年間150トン程度生産されており、海外への輸出も盛んらしい。

プノンペン・シュガー(Phnom Penh Sugar)

 2012年に設立。カンボジア南部のコンポンスプー州にサトウキビのプランテーションと製糖工場。L.Y.P グループ企業。

Rui Feng Cambodia International(撤退?)

 中国の農業会社グループHengfuの子会社で、2011年からコンセッションによるサトウキビ栽培を開始し、2016年にカンボジア北部のプレアビヒア州で製糖工場の操業を開始しており、工場は1日に2万トンのサトウキビを処理し、2000トンの砂糖を精製できる能力を有するとされている。他にもRui Feng の姉妹会社として Lan Feng、Heng You、Heng Rui、Heng Nongなどがあり、サトウキビ・ゴム・アカシアを取り扱っているらしい。
 情報が断片的で詳細までは不明だが、住民との土地(資源)収奪に関する紛争やコンセッション契約違反(契約外の作物であるイネ栽培など)のトラブルが発生し、2020年時点で会社は撤退し、工場の操業は停止しているようだ。

カムデヌ・ベンチャーズ・カンボジア(KVCL : Kamadhenu Ventures Cambodia Limited)

 詳細不明。Rui Feng社の関連会社のひとつ?

イエロー・フィールド・インターナショナル

 詳細不明。Rui Feng社の関連会社のひとつ?

コー・コン製糖会社(Koh Kong Sugar)

 詳細不明。Rui Feng社の関連会社のひとつ?

コメント

タイトルとURLをコピーしました