ウクライナの製糖会社

 今話題のウクライナ。ウクライナはヨーロッパの穀倉地帯と呼ばれるほど、小麦やトウモロコシを始めとした農産物の生産が盛んで、砂糖の原料となる甜菜の生産も行われている。この他にもまだまだ製糖会社はあるのだけど(参考)、とりあえず主要そうな所をピックアップ。

Astarta Holding(アスタータホールディングス)

 農業関連の持ち株会社で1993年に設立し、1999年から製糖会社・工場を買収(Yareskivsky、Zhdanivsky、Kobelyatsky、Veselopodilsky、Globynsky、Novoivankivskyi等)し、現在は甜菜の栽培から製糖まで担う製糖事業を中心に展開(他は穀物類、大豆など)しており、ウクライナ国内の約20%の市場シェアを維持している(2020年)。ワルシャワ証券取引所に上場している。
 2020年の製糖部門の売上高は約1.3億ユーロ(約1.5億ドル)でグループ全体の約3割を占めており、生産量は約23万トン。

Ukrros(Sugar Union Ukrros)

 ルクセンブルグ系の企業で2007年にウクライナに設立。2010-2011年時点では国内の生産シェアは約8%で国内第2位だった。2010年に上場し、2013年に上場廃止している。2011年にKernel社に買収されており、同社の住所には現在「Ukrros-trans」という運送会社があるようだ。

Pfeifer & Langen(ファイファー&ランゲン)

 ドイツに本社を持つ製糖企業で、ドイツ、ポーランド、ルーマニア、イタリア、ハンガリー、スロベニア、チェコ共和国、ウクライナなどに製糖工場を持つ。2010-2011年時点では国内の生産シェアは約5%だったが、西ウクライナ最大の製糖会社Radekhivskyi Sugarを2010年にグループ企業にし、ウクライナ国内ではRadekhiv、Chortkiv、Zbarazh、Koziv、Khorostkivの5つの地域に製糖工場を持つ。

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