【通算7回目】DM三井製糖HDが2023年7月から砂糖約5％値上げ。2021年初から計53円（約26%）の値上げ【日本】

　2023年6月9日に国内シェアトップの製糖最大手DM三井製糖ホールディングス（HD）は、砂糖の出荷価格を2023年7月1日から1キログラムあたり約12円（約5%程度）引き上げると特約店などに通知した。値上げ理由は輸入原料費やエネルギー費の高騰とし、これまでと同じ理由だ。砂糖の値上げに関しては、2021年は計3回で計17円（約9%）、2022年は計2回の計18円（約9%）の値上げから、今回で2023年も6月時点で計2回の計18円（約8%）の値上げとなり、2021年から3年連続かつ通算7度目の値上げとなる。2021年初から1キログラムあたり53円（約26%）の値上げとなる。
　６月時点でドル円が140円台を推移しており、今後は農畜産業振興機構による粗糖売戻価格（7～9月）の引き上げが見込まれることから価格転嫁に踏み切るとのこと。
　今回の値上げにより、東京卸値で上白糖は1kgあたり約240円、グラニュー糖は約243円程度になる見通し。

　前回の記事での雑予想が当たった。前回の2023年１月の値上げの頃がドル円130円台くらいで、現在（2023年6月）が140円台の円安に突入しているので、まあ順当と言えば順当。2021年と2022年の値上げ幅と大体同じくらいなので、今年の値上げはとりあえず打ち止めかなと楽観視。さらに150円台の円安に向かって行ったら2023年12月か2024年1月くらいにまた値上げ宣言があるかもしれない。
　製糖株は値上げ転嫁が通る（通っている）し、どこの製糖株も軒並み増収で利益も確保できているし、他の要因もあるけど株価も上昇傾向で投資銘柄としては優秀と言える。株主優待も各社充実しているし、優待株としても美味しいので、投資的には製糖株はまあ悪くないんじゃないかなと何度も言ってる次第。